法科大学院適性試験

1 法科大学院適性試験とは??

まず、法科大学院適性試験とはなんぞや? と思う方もいらっしゃるかもしれません。端的に言うと、「法科大学院入学のための適性を図る」試験、というように建前上はなっています。

なぜ建前と言ったのか。実は、この試験が法科大学院入学の為の適性を図ることが出来るか、相関関係はない、と言われてしまったからです。

まあしかし、この試験が存在する以上、つべこべ言わずに受験しなければなりません。

私自身、最初問題解いたときの感想は、「は?意味不明。これ、法律と何の関係があるの?」て思いました。しかし、対策をして行くうちに気づいたのは、「ある意味、適性試験を解く能力は必要かも・・・」でした。

まず、

これは、第一部で問われる能力なのですが、論理的に物事を素早く判断できるかというものです。

問題の種類としては例えば、「この選択肢ろおなじ論理矛盾を示しているものを1〜5のうちから選べ」 とか 「この主張の主な争点はなにか、1〜5のなかから選べ」とかがあります。

法曹になったら、すばやくこの程度の判断を行える能力は不可欠だろうなとおもいます。ちんたらえ〜わからない〜なんて言っている暇はきっとないでしょうから(笑)

次に、②分析力

これは、第二部で問われる能力ですが、解いた感じとしては、ひらめき力と根気力です(笑)

当然事案の分析力は法曹には必要ですよね? ですので、必ずしも関係がないとは言い切れません。 人によって得意不得意が別れる分野でもあります。

最後に、③長文読解、処理能力

これは、第三部で問われる能力です。私の場合、これがいちばんやっかいです。そもそも、文章を読むのがキライですし(大学受験の際のセンター国語は130点/200点)長文読解はいまでも苦手です。まあ、小さい頃から読書をすることを怠ってきたツケがここでまわってきたんでしょう(笑)

ですが、そんなこといっていられません。こんな私でも、対策をしたら8割とれるようにだんだんなっていきました!

ですので長文が苦手だからといって、諦めないでくださいね!

とりあえずは、自分で一度過去問を解いてみることです。雰囲気をつかんでみましょう。

↓ 書籍の中ならこれがオーソドックスでいいと思います。

ロースクール適性試験パーフェクト分析&とき方本―2016年入学者向け全国統一適性試験対策

 


2 実施日、みんな受ける必要があるのか、足切りについて。

Q1 そんな、法科大学院適性試験ですが、みんな受ける必要があるのでしょうか?

A. はい、あります。法科大学院は、3年制の未修者と2年制の既習者コースに分かれますが両方とも、適性試験の受験は義務となっています。

Q2 足切りがあると聞きました、本当ですか?

A. はい、本当です。足切りは、相対評価で下位15%に入ると法科大学院を受験しても受けることすら出来ません。いわば、訴訟要件みたいなものです。

しかしながら、悲観することはありません。私のまわりをみているとほとんど下位15%に引っかかる人は居ません。よほど対策をしなかった、ノー勉で受験した、そのような人が落ちるような仕組みになっています。

Q3 実施日はいつですか? 会場はどこですか。

A. 2015年で言えば、5月31日 6月14日 に実施されました。

東京ですと、会場は、中央大学、早稲田大学、立教大学など、各大学法人で実施されているようです。

詳しくは、法科大学院適性試験のホームページへどうぞ。

こちら

Q4 法科大学院によって適性試験重みがちがうって本当ですか?

A.4 はい、本当です。以下に主要な法科大学院の適性試験の結果の使用方法をまとめておきましたので、是非ご覧下さい(2015年度)

東京大学法科大学院

一橋大学法科大学院

慶応大学法科大学院

早稲田大学法科大学院

中央大学法科大学院


 

3 法科大学院による適性試験の成績の使用方法について

適性試験を受けましたら、7月ごろに成績が自宅へ送付されます。そして、その成績を各法科大学院へ提出するわけです。

ここで、二つの場合があります。未修者の場合1〜4部使う場合が多く、既習者の場合は1〜3部の成績を送ります。

ですので、既習者でいこう!と考えてる方は、(法学部にいるのであればまずは既習者を考えるでしょう)

1〜3部の適性試験の対策をすればいいんです。

では、次に具体的にどのように対策したら効果が出るのか、を述べていきたいと思います。


 

4 各部ごとの具体的な対策方法について

〜概論〜

まず、勉強方法ですが、私は、前年の12月、1月に一回ずつ時間を計って適性試験の1〜3部まで解きました。結果は、ぼろぼろで、ふつうに足切りにかかってました(笑)まあ、得意ではないんだなって感じでスルーしましたが、雰囲気はつかんでおいたと言う感じです。 3、4、5月になって、友達と一緒にゼミを開き、時間をちゃんと計って、解き方をお互い確認し合っていました。こういう風に解いた方がはやいだの、これは飛ばす問題だの、いろいろ議論しました。(←最も有効な対策になりました)

本番と同じような環境の中で問題を解く!これが重要なポイントの一つかと思います。

使用するのは、「過去問」のみでいいです!! 予備校の予想問題や模試は受ける必要はありません。こういうところでの出費はいりませんので、過去問演習に徹してください。

ただし、過去問はインターネット上にないので、古い過去問を手に入れる為には中古品を買うしかありません。4月になると当然在庫不足などに陥るので、はやめに仕入れることをオススメします。

→ 古い過去問はこちら

それでは、具体的にどんな対策をしたらよいか、下記に記して行きます。(ひとつの方法であり、このやり方が正しいとは限りません。ご自身に合ったやり方、また、他のやり方のほうがいいと思うのであれば、そちらでしっかりと考えて対策してください、これはすべての勉強に言えることです。)

⑴ 第一部 対策  難易度が標準ならば、20/24 目標

第一部は24問を40分で解きますが、マークシートを塗る時間を考えて、39分で解いてください。意外とこれやらないで、試験中に時間がない〜なんてことになってしまう人も多いそうです。

では、具体的にどんな対策をしたらよいか。

一つは、必ず出る分野があると言うことです。その分野を過去問演習の繰り返しで問題に慣れることです。それは、例えば、①命題と対偶の問題 ②単純作業の問題 ③論理把握の問題 ④原則と例外、例外の例外の問題 ⑤計算させる問題 などがあります。

さらに、この中で解く順番をしっかり考えます。つまり、②単純作業の問題、⑤計算させる問題というのは、極めて時間がかかるわけです。最初の方にこのような問題でつまずいて、後ろの方の簡単な問題を解けなかったとなったら、かなりもったいないです。比較的早く解ける問題を見分けられるようになったら、コンスタントに15点は取れるでしょう(標準偏差は毎年このくらいです。=上位50%に入ります)

感じとしては、一問当たり、約1分40秒を目安として次の問題に行くことも重要です。

 


⑵ 第二部 対策 難易度が標準ならば  16/24 目標

第二部は苦手な人はとことん苦手です。大問4つひとつあたり10分で解かなければなりません。時間的にはかなりタイトなので、まずは大問一つにつき4題×4=16問の正解を目指すのが現実的かと思います。

そして、第二部でも、合計39分で解くのをお勧めします。

では、具体的な対策方法。解いて頂ければ分かるかと思いますが、感じは中学受験の算数です。対策としては、各大問の1〜3問までは、比較的簡単に解ける!ということです。与えられている条件を少し考えれば答えがでるようになっています。逆に、答えが出ない場合は、考え過ぎか、条件の見落としという場合があります。もう一度見直しましょう。そして、最も大事なのは、10分で必ず切り上げ、次の大問に行くと言うことです。

まずどの部でもそうですが、最近の過去問を2年分×2回分=4回分を解いてみましょう。そして、友達と解法をシェアしてください!それだけで平均点は普通にとれるようになります。


 

⑶ 第三部 対策 難易度が標準ならば 16/24 目標

第3部は長文です。センター試験の国語のような問題が4題です。 分野は、経済、教育、科学、音楽、文化、スポーツ、芸術など、いわゆる「教養」といわれるものです。

第3部が一番時間にタイトです。なので、文章は全部読んでいる暇はありません。まあ、速読が出来る人は、とても得意な分野になるでしょう。

まあ、考えてみれば、法曹になれば当然膨大な書籍判例を読む必要があるわけです。それをいちいち全部ゆっくり読むそんな時間はないわけです。ですので、ざっとよんで、ざっと把握する能力がここでは試されています。

では、具体的な対策を。

① 問題文(本文)の最初と最後をさらっと30秒ほどで読んで、キーワードを見つける。これでテーマを把握すれば良いわけです。

② 次に、選択肢をみます。ざっと1分くらいで何を聞かれているかを把握します。

③ その後、最初から本文を読んで行くのですが、キーワードを意識しつつ、②を意識しながら読んで行きます。

④ 傍線や、空欄に当たったら、その都度、問題をみて、考えます。その際、前後3行で解ける場合、解けない場合、ありますので、普段の演習では、その感覚をつけることが大事だと思います。

 

以上が、対策?にはなってないかもしれませんが、意識すべきことであると思います。少しでも、お役に立てれば嬉しいです。

川村明宏のジニアス速読術

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