刑事訴訟法

刑事裁判の公判手続きの基本原理

公判手続きとは

今回は、刑事手続の公判手続きについて書こうかなと思います。

司法試験だと刑訴の勉強はどちらかというと捜査中心になりがちで、あまり僕は好きになれませんでした。

ローに入ってから、公判手続について勉強し、裁判傍聴なども行った結果、刑事手続って結構面白いなと思ったので、今回ブログに書こうかなと思いました。

・公判手続きは、広義では、公訴の提起により事件が裁判所に係属してから判決が確定して裁判所の手を離れるまでの全過程の事を言います。

重要なのは、狭義の公判手続の理解であり、すなわち、公判期日における審判手続の理解です。

(誤解を恐れずに簡単に言うと、裁判傍聴で見ることができる部分)

  


公判の基本原則

公判における重要な基本原則がいくつかあります。

公開主義(憲法82条、憲法37条1項、刑訴法282条1項・342条)

憲法の公開主義の要請を受け、刑訴法でも、裁判の公開を定めています。

→なぜ、公開主義なのかというと、裁判を国民の監視下に置くことによって、その公正さを担保するとともに、国民の司法に対する信頼を確保する意味を持つからです。

直接主義

裁判所が、直接取り調べた証拠に基づいて裁判を行うことを要請する。とすると、直接主義は、裁判が、公判期日外においてとりわけ捜査機関により収集・作成された資料に基づいて行われるのを忌避する要請を含むことになる。

→公開の法廷において直接取り調べられた証拠について裁判が行われるということですね。

 

口頭主義

公判期日における審判が原則として口頭方式によって行われることを要請する。

→口頭主義は、書面方式と比べ、正確性や論理性という点では劣るが、すべての訴訟主体が審判に同時的かつ直接的に参加することを可能にする点で優れている。

同時に、公開されていることで、傍聴人もその審判の内容を同時進行的に確認することができる。

迅速な裁判

憲法37条1項では「迅速な裁判」を被告人の権利として定め、刑訴法1条は刑訴法の目的の1つとしてあげている。

→被告人にとって、迅速な裁判の実現は、身体拘束から解かれるという意味で重要であり、国家にとっても訴訟経済の点から重要である。

刑事事件について、真理が著しく遅延する時は、証人の記憶の衰退・喪失など被告人の防御権の行使に種々の障害が生じることになる。

公判の基本原則で特に重要な4つをあげました。これらは裁判を行う上で非常に重要ですので、頭の片隅に置いておくと今後の理解も深まるのではないでしょうか。論文には直接出てきませんが、今後の僕の投稿にも関係してくるので、ご紹介しました。

*今回参照に使った教科書

 

第3章公判手続き、第1節公判手続きの原則と構造参照。p263〜

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