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憲法 えんしゅう本 9 自己決定権

「前提知識」

☆ 憲法13条

すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

 

☆ 憲法13条の法的意義

 

→日本国憲法は、14条以下において詳細な人権規定をおいているが、それらの人権規定は、歴史的に国家権力によって侵害されることに多かった重要な権利・自由を列挙したもので、すべての人権を網羅的に掲げたものではない。

そこで、「自律的な個人が人格的に生存するために不可欠よ考えられる基本的な権利・自由」として保護するに値すると考えられる法的利益は、「新しい人権」として、憲法上保障される人権の一つだと解するのが妥当。(芦部115)

☆ 幸福追求権の意味

 

→幸福追求権は、個別の基本権を包括する基本権であるが、その内容はあらゆる生活領域に関する行為の自由(一般的行為の自由)ではない。

個人の人格的生存に不可欠な利益を内容とする権利の総体を言う(人格的利益説) (芦部116)

一般的行為自由説によれば、個人の自由を広く保護されるべきとの観点から、服装、飲酒、散歩、登山などの行為にも憲法の保障が及ぶと解する。ただ、人格的利益説をとったとしても、これらの行為が保護されなくなるわけではない点に注意。

 

☆ プライヴァシーの権利

幸福追求権から、どのような具体的権利が導き出されるか。幸福追求権の中で、判例・通説によって認められているプライヴァシーの権利は、情報化社会の進展に伴い、「自己に関する情報をコントロールする権利」と捉えられて、自由権的側面のみならず、プライヴァシーの権利の保護を公権力に対して積極的に開示して行くという側面が重視されるようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献
憲法判例百選1 第6版 (別冊ジュリスト 217) (百選)

憲法 第六版  (芦部)

新司法試験論文えんしゅう本〈1〉公法系憲法 (えんしゅう本)

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